こんにちは、東京都港区でひとり学習塾を経営している山本です。
今回は起業ノウハウではなく、私が学習塾を起業する前後で感じた「自分の輝かせ方」についてお話します。
「そりゃ、できるでしょ」と思えたら達成できる
私はNLP(神経言語プログラミング)を学んでいた時に、ひとつの確信を得ました。それは
自分の立てた目標に対して、たとえば「電車に乗る」「歯磨きをする」と同じレベルで、「そりゃ、できるでしょ」と思えていれば、その目標を達成できる。
ということです。そして、多くの人は「スキルを習得しよう」といったアプローチで「自分でもできそうだ」という思考に近づこうと努力します。
でも本当に大事なのは、心の奥にある「無意識=認知」を変えることです。
そもそも「自分には無理だ」というのは、事実ではなくその人の意見です。この「意見」というのは、思ったよりも無意識的で、強固なものです。
その意味で「認知科学アプローチ」に基づく「自分の変え方」は一定の支持があります。
【「こんなの難しいよ」は事実じゃなくて、自分の意見だ。意見であるなら、「できるかもしれない」に変えられる可能性がある】と自覚すること。
そして、小さな成功体験を積むことで、「やればできるじゃん」と自分の認知が書き換えることもできる。
これは「認知を変えれば、自分が変わっていく」ということであり、この点について私は実体験をもってして同意します。
※ここで大事なのは「できる・できない」の判断が一般的または論理的な難易度ではなく、結局は自分の認知次第だということ。「バッターとピッチャーの両方で一流になる」のは論理的に難しくても、本人が「できるっしょ」と思っていたから、大谷選手は成功できた
「できる気がする」の第一歩は、自分が輝ける“ニッチ”の発見にある
私は新卒で入った会社を2年で辞めたのですが、何の保証もないままフリーランスとして独立し、「うまくいくイメージ」がまったく持てませんでした。
でも、ちょくちょくお仕事をいただく中で「学習塾で受験生をサポートする仕事」だけは、少しだけ得意だと気づきました。“この領域なら勝負できるかもしれない”と思えた瞬間から、自分の中で「これならいけるかな」と認知が変わり、具体的にやる気が出てきて、行動が変わっていきました。
ここで私は気づきました。
人は、認知が変われば人生を変えられる。そしてその認知を変えるためには、“自分が輝ける場所、領域、スキマ”を見つけるのが早い。
自分が輝ける場所を、全力で探すこと
前提として、自然環境や社会環境は変わっていきます。だからこそ、人間も変わっていく(=適応していく)のがナチュラルです。
しかし、その変わっていくアプローチとして「目標を設定して、今の自分とのギャップを明確にして、認知を変えていくことで自分を変えていこう」とという“逆算思考”に私は懐疑的です。
先述した通り、自分を変えたい人がすべきことは
自分が輝ける場所を、全力で探すこと
ではないでしょうか。
(ドラえもんの)のび太くんが今から「テストで100点を取る」と目標を立てるのも素晴らしいけど、射撃だったりあやとりだったり、持ち前の優しさで輝ける場所を見つければよい
“変わる”ことは、外から与えられる目標を追うことではない。
むしろ、内なる“できる気がする自分”を育てていくプロセスです。
そのためには、自分の認知に気づき、無理なく輝ける場所を見つけること。
それが、本当に持続可能な「自分の変え方」だと、私は信じています。
まとめ
・人間は「変わろう!」と思う方が自然である。自然環境や社会環境は嫌でも変わっていくので、「人間(僕/私)だけは変わりません」という方が不自然である
・言い換えると、外的環境に「適応していこう」というのが自然な考えで、その意味で「自分を変えること」が必要になる
・しかし、「目標を立てて(ゴールを設定して)、逆算思考で自分を変えていく」のが正しいとも限らない
・むしろ「今の自分でも輝ける社会のスキマ(ニッチ)」を見つけることが重要で、ニッチを見つけることで「自分でもやっていけそうだ」と認知が変わり(=やる気が出て)、行動が変わり、自分が変わっていく
・だから、「自分でも輝ける社会のスキマ(ニッチ)」を全力で探すことが、自分を変える有効なアプローチである